恋人時代 コーヒーカップに映った君へ
小学生の頃、俺は岩崎宏美の歌をよく聞いていた。 親父がファンだったからね。
あの頃はフォークソングもかなりの勢いで流行ってたよね。 かぐや姫とかグレープが終わる頃だった。
そうそう、南こうせつとか、さだまさしがソロになって歌い始めた頃だ。
学校から帰ってくるとランドセルを放り出して空き地へ飛び込んでいく。 かくれんぼをしたり、缶蹴りをしたり、時にはメンコに夢中になり、、、。
そして土管の秘密基地に潜り込んで夕暮れまで遊び抜くんだ。 泥んこになって時にはケガをしてもね。
夕方になると「もういい加減に帰ってこい! ご飯だぞ!」って母さんが探しに来るんだ。
ほんとにさ、みんな揃って泥んこになって遊んだよね。 楽しかった。
キャッチボールをしていたら隣の家の窓をぶっ壊したりしてさ、喧しいじいさんにこっぴどくお説教もされたもんだ。
そのうちに良子がピンクレディーに嵌ってしまって毎日毎日 踊って歌って聞かされたっけ。 由美子はじっと見てたよな。
涼子が踊るたびに俺はドキドキした。 だって目の前でスカートをヒラヒラさせるんだから。
今から考えればさ、卑猥な衣装で歌ってたんだねえ あの人たち。
俺はどちらかというと、ポッチャリな桜田淳子が好きだったかなあ。 百恵も良かったけどね。
あの当時、アニメはすごかった。 ドラえもんにサザエさん、コンバトラーvにガッタイガー、、、。
マジンガーzにゲッターロボ、、、。
ちょうどロボットアニメが急成長している時だったんだね。
そうそう、その後を追い掛けるようにして金八先生とか西部警察とか、いろんなドラマが出てくるんだ。 これも目が放せなかった。
西遊記なんかもこの頃だよね。
でもさ、不思議とガンダムは全く興味が湧かなかった。 ガンプラとか死ぬほどに流行ったのに。
何がダメだったんだろう? 兎にも角にも見る気はしなかった。
その代わりに嵌まり込んだのはスリーナインだよなあ。 鉄マニだったからかな?
地球からアンドロメダまでslの超特急が走り抜けるんだ。 意表を突いたアニメだった。
地球からアンドロメダまで1年で走破するんだよ。 どんだけーーーーーーーーーー?じゃない。
光速でも200万年掛かるって言うのに、、、。 さすがはアニメだね。
あんな超近代的な列車が開発されたらどうなるだろう? しかもさ、スリーナインは完璧にコンピューターが全てを判断するんだ。
人間業じゃないよね。
あの昭和50年代、新幹線は東京と博多を結んでいるだけだった。 しかもそれでも6時間は掛かったんだ。
今はどうだい? 東京から鹿児島まで一本で行ける。
昔はブルートレインが走った道を新幹線が走っている。 しかも福井や山形、秋田にまで新幹線は延びている。
それがさらに津軽海峡を越えて北海道にまで延びている。 信じられないことだね。
こんな日本を涼子にも見せたかった。 逝ってしまうのは早過ぎた。
その涼子は高校生になるといつも教室でギターを弾いて歌っていた。 なんかかっこう良かったなあ。
作詞もやってたんだよね。 たまに俺に聞いてくるんだ。
「この辺りにいいフレーズは無いかな?」って。 だから詩集を読んだり辞典を調べたりするのが好きになった。
時にはお笑い芸人の言葉を拾ってきたりしてね。
ツービートとかオール阪神巨人とか横山やすしとか、いろんな人たちのお笑い語録を引っ掻き回したことも有ったっけ。
昭和50年代、ショッキングな事件も多かった。 グリコ森永事件とか、ホテル ニュージャパンの火災とか、羽田沖の逆噴射事故とか、、、。
巷ではデパートの屋上遊園地が大盛況で、今みたいな目玉施設が無い代わりに特徴的だったなあ。
町の中をチリ紙交換と竿竹屋が走り回り、町内会では回覧板が大活躍。
隣近所で知らない人は居なくて、会えば何処だって井戸端会議の場になった。
冬になるとあっちでこっちで焚火をしながら芋を焼いて寄り合ったもんだ。
玄関が開いていたってお構いなし。 誰か居れば上がり込んで話に夢中になったもんだ。
それがどうだい、プライバシーだとか何だとか言い張って互いに関わらなくなっちまった。
それどころか、じいさんばあさんまで拒否したものだから孤独な年寄りが増えちまった。
挙句の果てには子供が育てられないとか、子育てできないから子供は要らないとか勝手なことばかり言うようになっちまったじゃないか。
子育てが大変だって言うのなら聞き返したいね。 なぜ、じいさんばあさんを捨てたんだ?
文句を言われるから? 嫌味ばかり言うから?
それは若いあんたたちの言いがかりだよ。 手伝ってくれる人たちを自ら捨て去っておいてそれは無いだろう?
なぜ、子育てが大変になったのか? 物価が上がったことが直接の原因じゃないと俺は思う。
大家族を捨て去ったことだよ。 夫婦二人だけで何でもやろうとしたから無理だったんだよ。
それにまだまだ気付いてないよね? 気付いてたら大家族に戻りなさい。
周りに何人も人が居る。 だからみんなで助けることが出来たんだ。
そうじゃないのかい?
あの頃はフォークソングもかなりの勢いで流行ってたよね。 かぐや姫とかグレープが終わる頃だった。
そうそう、南こうせつとか、さだまさしがソロになって歌い始めた頃だ。
学校から帰ってくるとランドセルを放り出して空き地へ飛び込んでいく。 かくれんぼをしたり、缶蹴りをしたり、時にはメンコに夢中になり、、、。
そして土管の秘密基地に潜り込んで夕暮れまで遊び抜くんだ。 泥んこになって時にはケガをしてもね。
夕方になると「もういい加減に帰ってこい! ご飯だぞ!」って母さんが探しに来るんだ。
ほんとにさ、みんな揃って泥んこになって遊んだよね。 楽しかった。
キャッチボールをしていたら隣の家の窓をぶっ壊したりしてさ、喧しいじいさんにこっぴどくお説教もされたもんだ。
そのうちに良子がピンクレディーに嵌ってしまって毎日毎日 踊って歌って聞かされたっけ。 由美子はじっと見てたよな。
涼子が踊るたびに俺はドキドキした。 だって目の前でスカートをヒラヒラさせるんだから。
今から考えればさ、卑猥な衣装で歌ってたんだねえ あの人たち。
俺はどちらかというと、ポッチャリな桜田淳子が好きだったかなあ。 百恵も良かったけどね。
あの当時、アニメはすごかった。 ドラえもんにサザエさん、コンバトラーvにガッタイガー、、、。
マジンガーzにゲッターロボ、、、。
ちょうどロボットアニメが急成長している時だったんだね。
そうそう、その後を追い掛けるようにして金八先生とか西部警察とか、いろんなドラマが出てくるんだ。 これも目が放せなかった。
西遊記なんかもこの頃だよね。
でもさ、不思議とガンダムは全く興味が湧かなかった。 ガンプラとか死ぬほどに流行ったのに。
何がダメだったんだろう? 兎にも角にも見る気はしなかった。
その代わりに嵌まり込んだのはスリーナインだよなあ。 鉄マニだったからかな?
地球からアンドロメダまでslの超特急が走り抜けるんだ。 意表を突いたアニメだった。
地球からアンドロメダまで1年で走破するんだよ。 どんだけーーーーーーーーーー?じゃない。
光速でも200万年掛かるって言うのに、、、。 さすがはアニメだね。
あんな超近代的な列車が開発されたらどうなるだろう? しかもさ、スリーナインは完璧にコンピューターが全てを判断するんだ。
人間業じゃないよね。
あの昭和50年代、新幹線は東京と博多を結んでいるだけだった。 しかもそれでも6時間は掛かったんだ。
今はどうだい? 東京から鹿児島まで一本で行ける。
昔はブルートレインが走った道を新幹線が走っている。 しかも福井や山形、秋田にまで新幹線は延びている。
それがさらに津軽海峡を越えて北海道にまで延びている。 信じられないことだね。
こんな日本を涼子にも見せたかった。 逝ってしまうのは早過ぎた。
その涼子は高校生になるといつも教室でギターを弾いて歌っていた。 なんかかっこう良かったなあ。
作詞もやってたんだよね。 たまに俺に聞いてくるんだ。
「この辺りにいいフレーズは無いかな?」って。 だから詩集を読んだり辞典を調べたりするのが好きになった。
時にはお笑い芸人の言葉を拾ってきたりしてね。
ツービートとかオール阪神巨人とか横山やすしとか、いろんな人たちのお笑い語録を引っ掻き回したことも有ったっけ。
昭和50年代、ショッキングな事件も多かった。 グリコ森永事件とか、ホテル ニュージャパンの火災とか、羽田沖の逆噴射事故とか、、、。
巷ではデパートの屋上遊園地が大盛況で、今みたいな目玉施設が無い代わりに特徴的だったなあ。
町の中をチリ紙交換と竿竹屋が走り回り、町内会では回覧板が大活躍。
隣近所で知らない人は居なくて、会えば何処だって井戸端会議の場になった。
冬になるとあっちでこっちで焚火をしながら芋を焼いて寄り合ったもんだ。
玄関が開いていたってお構いなし。 誰か居れば上がり込んで話に夢中になったもんだ。
それがどうだい、プライバシーだとか何だとか言い張って互いに関わらなくなっちまった。
それどころか、じいさんばあさんまで拒否したものだから孤独な年寄りが増えちまった。
挙句の果てには子供が育てられないとか、子育てできないから子供は要らないとか勝手なことばかり言うようになっちまったじゃないか。
子育てが大変だって言うのなら聞き返したいね。 なぜ、じいさんばあさんを捨てたんだ?
文句を言われるから? 嫌味ばかり言うから?
それは若いあんたたちの言いがかりだよ。 手伝ってくれる人たちを自ら捨て去っておいてそれは無いだろう?
なぜ、子育てが大変になったのか? 物価が上がったことが直接の原因じゃないと俺は思う。
大家族を捨て去ったことだよ。 夫婦二人だけで何でもやろうとしたから無理だったんだよ。
それにまだまだ気付いてないよね? 気付いてたら大家族に戻りなさい。
周りに何人も人が居る。 だからみんなで助けることが出来たんだ。
そうじゃないのかい?