ブライアンのお気に入り~理想を抱いてアメリカにホームステイしたら学園のキングに目を付けられた件~
帰らないで傍に居て(性描写有り)
2人で踊りながら笑い合って、おおむね満足した後。
「俺のペニス、すっかり気に入ってくれたようで何より」
ベッドに移動したカザネは、対面座位の姿勢でブライアンに下から貫かれていた。物音が響かないように、彼の部屋でする時よりは緩やかな交合だったが、的確にいいところを擦りあげられる。カザネは快感に耐えながら、ブライアンの体に縋りついて
「っ、だってブライアンの大きくて気持ちいい……」
ジムやおばさんたちに聞こえないように小声で返すと、ブライアンは意地悪に微笑んで
「このサイズが気持ちいいなんて気の毒に。多分日本じゃなかなかお目にかかれないよ」
「~、サイズとかじゃなくて。ブライアンだから気持ちいいの。ブライアン以外はやだ」
彼に出し入れされながらも、カザネは一生懸命に答えた。追い詰められて余裕を無くしている時の言葉は本心だ。自分以外は嫌だと言うカザネの言葉が、ブライアンは堪らなく嬉しくて
「本当に可愛いことばかり言うよな」
珍しく素で照れると、動きを止めてカザネを抱きしめて
「俺のほうが気の毒だよ。こんなにお前が好きなのに、お前はこれから消えちゃうなんて。お前が居なくなった後、どうしたらいいのか分からないよ……」
いつもの喜ばせではなく、苦しげな声音にカザネはハッとして
「ご、ゴメンね。ずっと一緒に居られなくて」
2人は泣きそうな顔でお互いを見つめた。こうなることは最初から分かっていた。今さら傷ついた顔なんてするべきではないと頭では思いつつ
「謝られても「いい」って言えない。帰らないで。ずっと傍に居てよ……」
ブライアンは切実な本音を漏らすと、恋しさを紛らわすようにカザネを抱いた。ブライアンは行為が終わってもすぐには帰らず、ベッドの上でしばらく無言でカザネを抱きしめていた。本当は手放したくないと、訴えるような仕草だったが
「……さっきの本気じゃないから気にしないで」
「さっきのって?」
カザネの問いに、ブライアンはやんわり微笑むと
「帰らないで傍に居てってヤツ。お前が帰るのは最初から分かっていたし、ちゃんと納得しているから、俺のことは心配しなくていいよ。全く平気とは言わないけど、そんなに長くは落ち込まないから」
別れを受け入れるブライアンの言葉に、カザネは密かに傷ついた。でも引き留められても困るくせに、引き留めてもらえなくて悲しむなんて矛盾していると、カザネは自分の身勝手を責めて
「……私も全く平気とは言えないけど、ブライアンと離れた後もちゃんと元気でいる。それでいつか夢を叶えて、またアメリカに来るね」
自分を困らせまいとするブライアンの思いやりを理性で受け入れた。そんなカザネの冷静さに、ブライアンは内心憤りを覚えた。自分はカザネにとって、そんな簡単に割り切れる存在なのかと。
けれど将来と恋を天秤にかけて、捨てようとしているのは自分も同じだ。お互いに簡単でも平気でもないことは、頭では分かっていたので
「……うん。その時は連絡してくれ。夢を叶えたお祝いに、また美味いものでもご馳走してやるから」
ブライアンは不器用に笑うと、最後にカザネと唇を重ねた。1年のメインイベントが終わり、6月が来ようとしていた。
「俺のペニス、すっかり気に入ってくれたようで何より」
ベッドに移動したカザネは、対面座位の姿勢でブライアンに下から貫かれていた。物音が響かないように、彼の部屋でする時よりは緩やかな交合だったが、的確にいいところを擦りあげられる。カザネは快感に耐えながら、ブライアンの体に縋りついて
「っ、だってブライアンの大きくて気持ちいい……」
ジムやおばさんたちに聞こえないように小声で返すと、ブライアンは意地悪に微笑んで
「このサイズが気持ちいいなんて気の毒に。多分日本じゃなかなかお目にかかれないよ」
「~、サイズとかじゃなくて。ブライアンだから気持ちいいの。ブライアン以外はやだ」
彼に出し入れされながらも、カザネは一生懸命に答えた。追い詰められて余裕を無くしている時の言葉は本心だ。自分以外は嫌だと言うカザネの言葉が、ブライアンは堪らなく嬉しくて
「本当に可愛いことばかり言うよな」
珍しく素で照れると、動きを止めてカザネを抱きしめて
「俺のほうが気の毒だよ。こんなにお前が好きなのに、お前はこれから消えちゃうなんて。お前が居なくなった後、どうしたらいいのか分からないよ……」
いつもの喜ばせではなく、苦しげな声音にカザネはハッとして
「ご、ゴメンね。ずっと一緒に居られなくて」
2人は泣きそうな顔でお互いを見つめた。こうなることは最初から分かっていた。今さら傷ついた顔なんてするべきではないと頭では思いつつ
「謝られても「いい」って言えない。帰らないで。ずっと傍に居てよ……」
ブライアンは切実な本音を漏らすと、恋しさを紛らわすようにカザネを抱いた。ブライアンは行為が終わってもすぐには帰らず、ベッドの上でしばらく無言でカザネを抱きしめていた。本当は手放したくないと、訴えるような仕草だったが
「……さっきの本気じゃないから気にしないで」
「さっきのって?」
カザネの問いに、ブライアンはやんわり微笑むと
「帰らないで傍に居てってヤツ。お前が帰るのは最初から分かっていたし、ちゃんと納得しているから、俺のことは心配しなくていいよ。全く平気とは言わないけど、そんなに長くは落ち込まないから」
別れを受け入れるブライアンの言葉に、カザネは密かに傷ついた。でも引き留められても困るくせに、引き留めてもらえなくて悲しむなんて矛盾していると、カザネは自分の身勝手を責めて
「……私も全く平気とは言えないけど、ブライアンと離れた後もちゃんと元気でいる。それでいつか夢を叶えて、またアメリカに来るね」
自分を困らせまいとするブライアンの思いやりを理性で受け入れた。そんなカザネの冷静さに、ブライアンは内心憤りを覚えた。自分はカザネにとって、そんな簡単に割り切れる存在なのかと。
けれど将来と恋を天秤にかけて、捨てようとしているのは自分も同じだ。お互いに簡単でも平気でもないことは、頭では分かっていたので
「……うん。その時は連絡してくれ。夢を叶えたお祝いに、また美味いものでもご馳走してやるから」
ブライアンは不器用に笑うと、最後にカザネと唇を重ねた。1年のメインイベントが終わり、6月が来ようとしていた。