この薄汚い世界に、何を求める。




「猫ちゃん。ご飯置いておくから、食べたかったら食べな?」



猫の横に縮こまってそう伝えると、私の方を見上げて〝ニャッ…〟と鳴いた。


出会った時からそうだけど、私の言葉が猫に伝わっているみたいに、しっかりと返事をしてくれる。



会話ができているかもしれない猫ちゃんの頭を一撫でして、お風呂場に向かった。



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