この薄汚い世界に、何を求める。




また一つ大きなため息をお湯に溶かして、負の連鎖を止めようと入浴を終えた。



髪の毛を時間をかけて乾かしてリビングに戻ると、お皿からツナ缶と水が無くなっているのが見える。




「食べたの?美味しかった?」




真剣に毛繕いをしているらしく、私の質問を無視した猫ちゃん。


全部食べてくれたってことは、美味しかったってことで良いのかな。



お皿を下げて、一息つこうとベットに寝転がる。


この瞬間がたまらない。全身を強張らせていたのが、横になるのを合図に全筋肉が緩んでいく。



目を瞑ったら、寝落ちてしまいそう。




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