この薄汚い世界に、何を求める。



ゆっくりでも良い。それで息がしやすくなるなら、そうすれば良い。

自分が幸せだと思う方へ進めば良い。




「…戻ります」



案内人は、俺の力強い言葉に笑顔を見せて頷いた。



「戻っても、あなたは人間ではないかもしれない。覚悟してください…」



俺に一歩近づくと、両肩を押して雲の上から俺を突き落とした。


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