星降る夜に、あのラブソングを。
第 1 話 サクラ学級
私はいつでも、空を見上げる。
朝は眩しい太陽が印象的。
チチチチと、小さく鳴き声を上げる小鳥が優しく朝を告げ、今日1日を思い絶望を感じさせる。
部屋で1人空を見上げていると、必ず隣にやってくる人。その人はいつも「おはよう。今日も一緒に頑張ろうね」と、優しく微笑んで、甘いコーヒーを差し出してくれる。
昼は青空に浮かぶ真っ白な雲。
たまに一筋の長い雲を残しながら通り過ぎていく飛行機に、思わず目が奪われる。
隣で一緒に空を見上げる人。その人は「あれに乗れば、どこにだって行ける。君の生きる世界はここだけじゃないのだから」と、まだ見ぬ広い世界へ期待を抱かせてくれる。
夕方は沈む太陽がオレンジ色に輝く。
この色を見ると、今日も1日が終わるんだと……何だかホッとする。
そんな陽の光が部屋をオレンジに輝かせる時間が素敵で、夕方も一緒に空を見上げるその人は「今日も頑張りました」と、優しく頭を撫でてくれる。
そして夜は、キラキラと輝く星。
数光年、数十万光年前もの光が、私に癒しを与えてくれる。
そんな夜は1人だ。1人空を見上げ、静かに星座を指でなぞる。
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