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 玲央は腰を落として、顔を覗きこんできた。

「ますます赤くなってきてるけど……」
「それは! 玲央が見てくるからで……」
「へっ!?」

 玲央まで顔を赤くした。

『俺期待していいわけ?』

 どうしよう!?
 玲央の気持ちがわかってしまったっていうことは、つまり私は……

『風花のこと、めちゃめちゃ好きなのがついに通じた!?』

 きゃー、きゃー!
 自分の気持ちを自覚するのと同時に、玲央の気持ちまで知っちゃうなんて、完全にオーバーフロー!

「放課後! 学校の外で話そ!」

 放課後なら、玲央の心の声が聞こえなくなってるはず。

『マジ!? これって……』
「だー! 今はこれ以上無理! いっぱいいっぱい」
「お、おおう、放課後な。わかった」

 私は廊下を走って逃げた。

「あー、風花。おはよう」
「いいところに! 亜理紗ー、聞いてよー!!」

 救世主みたいに見えた。
 亜理紗に話を聞いてもらえれば、放課後までに気持ちも落ち着くはず。

 あっ、だけど、その前に大事なこと!

「亜理紗、よかったね。おめでとう!」


END
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