キミの手を握りしめて、離さないで、繋ぎ止めて。
あれから6時間の授業を受けてやっと放課後がやってきた。
帰宅部の私は授業が終われば速攻帰宅だが、テニス部の月姫は下校時刻の6時まで部活らしい。
超他人事だけど、めっちゃ大変そうだなぁ。
こんな感じのことを月姫に聞いたけど、月姫は楽しいからそこまで苦にはならないって言っていた。
部活なんて中学の途中で辞めたし、いい思い出ないから入ろうとは思わないけど、普通は楽しいものなんだろうなぁ。
なんて、考える。
空想のアオハルなんて存在するようでしない。
この世界は空想を現実にできるほど柔らかくはないのだから。
小さな願いですら叶わない__傷つくことが1番の世界。
「おーい、澄星ー?」
……っえ?
誰かの声にハッとして現実へ戻ると顔の目の前でゆらなが手を振っていた。