キミの手を握りしめて、離さないで、繋ぎ止めて。

知らされざる彼





「ふぁ〜っ。…って暑っ!」



私はあくびをこぼしながら家の扉を開ける。


扉を出てすぐのアパートの廊下には真っ直ぐに太陽の光が差し込んでくる。





なんでこんなに暑いの……?
まだ朝だって……はぁ……。




なんて大きなため息をついた後、アパートの廊下の壁に寄りかかって外の世界を見つめる。



空は真っ青で朝から燦々と輝く太陽は辺りの住宅街を照らしてこっちの目が痛くなるほどだ。



ほんっとにここから動きたくないなぁ……。


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