キミの手を握りしめて、離さないで、繋ぎ止めて。
「……。お前は昼楽理世の女なわけ?」
「だから知らない。」
「……じゃあ、お前のことを教えろ。お前は高校生か?」
「……嫌だ。私のことは私が教えたくないから。」
あなたたちに私の情報なんて必要ないでしょ。
……怖くて教えたくもないけど。
「……。……チッ、うっざ。話になんねぇ。」
諦めたようにため息をついた銀髪の男。
…あき、らめた……?
「けど、あいつの仇がッ!」
金髪男の焦ったような声。
……仇?仇ってなんなの?
そのせいで私は捕まったの……?
そんな思考は数秒で奪われてしまった。
「うんだから。こうするんだよッ!」
荒々しく吐き捨てた瞬間、ガチャと何かの音が聞こえ………