キミの手を握りしめて、離さないで、繋ぎ止めて。



麗琉くんを差し出すか、自分の命を差し出すか。




……どちらも、絶っ対嫌だ。



どうしよう……。




第三の選択肢として逃げ出そうと考えるが、出口は見当たらないし……まずこの拘束を解かないといけない。


なんて考えている間に1分という制限時間が迫ってくる。




そして、にやりと笑った銀髪男が、銃口を私の額に向け近づいてくる。





一歩一歩

そしてまた一歩。




まるで死へのカウントダウンウンをするようにゆっくりゆっくり近づいてくる。





どう、しよう……いや、どうしたらいいの………っ?

なんで、私がこんな目に遭わなくちゃなんないの…?




怖さで泣きたくなってくる。でも、それ以上に殺されたくなくて焦りが募ってくる。


腕を動かして逃げようと藻掻くが、目の前の銀髪男の笑顔がそんなの無駄だと告げてくる。





もう、ダメだ__


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