キミの手を握りしめて、離さないで、繋ぎ止めて。
だから。
もう、いいよ。どうせ死んでも2人に会えるだけだから。
短い人生だったけれど、この1年はゆらなと月姫、そして麗琉くんといられてほんっとうに幸せだった。
そうやって全てを諦めて流れに身を任せようとした、その時だった。
「そんなんで俺を殺せると思ってる時点でお前らってバカだよね。」
「……っ?!」
弾かれるようにハッとしたような声、そしてその瞬間。
__パァンッ
近づいてくる銀髪男と縛り付けられている私の間を鋭く銃弾が突き抜けた。
1センチズレたらどちらかに当たるというその隙間を一寸の狂いもなく撃ちつけた誰かが……そこにいるのだ。
「……っ!!」
動揺して銃を落とした銀髪男とどうしてもこうなっているのかわからない私。
だけれど、今は助かったのだと気づいた。
銃弾が救いの光のように見えたんだ__