キミの手を握りしめて、離さないで、繋ぎ止めて。
「昼楽理世…っ!!」
「……フッ。やっとお出ましか。待ってたぜ。」
ニヤリと笑った銀髪男。
まるで勝ちを確信しているようだ。
「ほんとさぁ、お前らバカだよね。」
何を思ったのか、いきなり喧嘩を売るように嘲笑い始めた麗琉くん。
突然のことに私のほうがビクッとしてしまう。
恐る恐る銀髪男をみれば、
「ッ…!!お前が悪いんだ!!お前さえいなければ……、烈衣は…ッ!」
怒りに震えるように叫んだ。
……私には何が起きているのか何も分からない。
「はぁ……俺は頼まれてやってるだけ。だからさ、そいつが誰だか俺もわかんねぇよ。まず俺はお前すら誰か知らないけど。」
うんざりしたように答えた麗琉くんはまるで、火に油を注ぐよう。
相手を挑発して怒らせたいかのようにニヤリと笑う。