キミの手を握りしめて、離さないで、繋ぎ止めて。
あっ、私の名前は音羽澄星。
ド平凡な高校2年生です。
ちなみに現在時刻午前7時20分。
これから高校へ行くためにしょうがなく暑い暑い外へと足を踏み出したところだ。
全く、なんでこんな暑い中歩かなくちゃいけないの……?も、いっそのこと夏休みまでもうないし、サボりたいぃ……。
深くため息をつきながら合法的にサボる方法を考える。
わざとバスに乗って遅延を期待するか……、いやでも…、具合悪くて寝てましたって午後の授業だけ行くか……。
でもなぁ…暑いけど、外に出てしまったからには戻って制服を着替え直すのもめんどいんだよねぇ…。
なんて普通にバカだと言われそうなことばかり思い浮かべては、これはだめだと打ち消していたその時だった。