キミの手を握りしめて、離さないで、繋ぎ止めて。
「おはよ麗琉くん!これから仕事?大学?」
「んーまぁそんなとこかなー。ちなみに澄星は遅刻しないの?」
「あっ!!」
反射的に声を上げてしまう。
そういえば学校へ行くところだったんだ……
って電車間に合わないじゃんっ!
スマホを見ると時間が7時35分となっていた。
案外、時間が食っていたらしい。
電車があと5分で発車してしまう。
でも、私の住むアパートから最寄り駅まで歩いたら15分かかる。
うん。どう考えても無理だな……ってことでサボろっかなぁ〜
いや、バスに乗れば間に合うのか……
なんて悶々と考えていたときだった。