キミの手を握りしめて、離さないで、繋ぎ止めて。




「じゃーねっ!麗琉くん。仕事頑張ってね!」


「ありがと、澄星も学校頑張って。というか真面目に授業受けるんだよ?」



あはは……私がサボろうとしてたことバレちゃったからね……。





「うんっ。じゃ、いくね!」



苦笑いをこぼしながらも私は頷いて、車をとび出た。


学校の前に麗琉くんの高級車を停めたせいで生徒に注目されまくっている。






ちょ待ってっ、ほんとにやばいって……っ!


さすがに注目集めるのはごめんだ。




私は慌てて走って玄関に入る。


とりあえず、玄関で他の人に紛れ込めたから現時点では大丈夫だろう。





危なぁい、遅刻は免れたけど注目されるところだったよ………いや、もうされてはいるか。




……。ま、でも大丈夫だよねっ!




< 9 / 30 >

この作品をシェア

pagetop