義弟ディルドで処女喪失したらブチギレた義弟に襲われました
 奇跡的に枕の影で隠れ、パトリスからは見えない位置にあるそのディルドの場所を横目で確認した私は、ここからなんとか誤魔化し隠しきれないかを瞬時に計算する。
 だがさりげなくベッドの下へ放り込むことは出来ない。
 だってアレは私のハジメテの相手であり、そして愛するパトリスのおちんちんなのだから。

(こうなったら私の体で隠すしかないわ)

 枕の下へ隠しても退けられれば終わりだし、シーツの下に忍ばせてもとても立派なモノであったパトリスのおちんちんはシーツをもっこりさせてしまうだろう。
 ならばそう、ここは胸の谷間へ隠すのが最善策だ。

「だって俺は今から貴女に酷いことをしようとしているんだ。嫌がられても、仕方ない……」
 
 おっぱいで男性器を包み快感を与える『パイズリ』という閨の作法がある。
 その作法を使えば、ディルドを完全に隠し、かつ罪悪感も生まれない。

 そう考えた私はパトリスが何かを話している隙に枕へと、正確には枕の影に置かれているディルドへと飛び付いた。

(取ったわ!)

 そしてすかさず夜着の胸元からディルドを滑り込ませた。

「はは、それで逃げたつもりですか?」
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