義弟ディルドで処女喪失したらブチギレた義弟に襲われました
(ディルドが胸から零れちゃう!)

 必死で両胸を腕で挟みディルドが動かないよう押さえていると、そんな私をパトリスがじっと見下ろしていることに気付く。
 彼の視線は隠すように両腕で庇われている胸へと集中していた。

「ふぅん、もしかして胸は触られてないんですか?」
「え……?」
「だからそんなに必死になって隠してるんですか。俺に汚されないように?」

 まるで自嘲するようにハッと笑うパトリスは、私の頬を軽く撫でて唇へと口付けを落とす。
 撫でた手とは違い、その口付けは噛み付くような乱暴なものだった。

「んっ」
「その男の感触なんて上書きすればいい。それに、まだ触れられてない部分があるならそこは全て俺が貰います」
「何……、やっ、やだやだ止めて! ダメなのっ!」
「思い出してください、俺はもうひ弱な弟ではなくただの男なんです。力でフラヴィ姉様に負けません」

 愛するパトリスからの口付けの余韻に浸る暇なく、彼の手が私の腕を掴む。
 待ってと懇願するが一切聞く気がないのか、力を込められゆっくりと両腕が胸から外された。

「あ、ダメ……! やだぁ……っ」
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