義弟ディルドで処女喪失したらブチギレた義弟に襲われました

4.悪気はなかったんです!

「…………、は?」

 ぽかんと目と口を開いた状態で固まるパトリスに泣きそうになる。
 とうとう見られてしまった。
 なんとか隠し通せればと願っていたのに、その願いは叶わず今パトリスの目の前にはパトリスのおちんちんが晒されているのだ。

「これは……?」
「うぅっ、ごめんなさい、ごめんなさい……っ」
「いや、謝罪されても。えっと、何故こんなものを挟んで……」
「パトリスに見られたく、なくて」

 ひっくひっくと泣きながら返事をすると、困惑した表情だったパトリスが眉をひそめた。

「そこまで隠したいということは、コレはフラヴィ姉様のハジメテを奪った相手のものもいうことですか?」
「それは……そう、だけれど」
(というかそのディルドがハジメテの相手なのだけど)

 私の返答を聞いてどんどん怒りを露にするパトリスに、私はなんてことをやらかしてしまったのだと震え上がった。

 軽蔑じゃない。嫌われてしまう。

「ごめんなさい、パトリスで勝手に処女喪失してごめんなさい!」
「処女相手に無理やり玩具でハードなプレイまで押し付ける鬼畜野郎が相手だなんて……!」
「「は?」」
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