義弟ディルドで処女喪失したらブチギレた義弟に襲われました
だがその碧眼には強い意思を秘め、私をじっと見ていた。
魔力があるということはどこかの貴族の婚外子だったのだろう。
育ててくれたのはとある店の店主らしいが、高齢で亡くなりそこからはずっとひとりだったらしい。
行き倒れていたところを偶然見つけた魔法研究室の職員が、桁外れのその魔力に気付いて連れてきたという経緯らしいが――あの時の私はあまり聞いていなかった。
何故ならその儚げでありながら生命力溢れるその少年から目が離せなかったからである。
今思えば一目惚れ、だったのだろう。
元々研究員として頻繁に魔法研究室へと通っていた私は何かとその少年、パトリスに話しかけた。
毎日毎日話しかけ、食事を与え、魔道具の作り方を教えた。
最初は警戒していた彼も、次第に笑ってくれるようになり、その笑顔があまりにも尊くて鼻血を出したのも今ではいい思い出である。
そして私が教えたことを全て吸収し、応用までして見せたパトリスを我がグラニエ伯爵家の養子として迎えることになったのだ。
私は喜んだ。
これで朝も昼も夜もずっとパトリスと一緒にいられる。だって私たちは姉弟になったのだから。
魔力があるということはどこかの貴族の婚外子だったのだろう。
育ててくれたのはとある店の店主らしいが、高齢で亡くなりそこからはずっとひとりだったらしい。
行き倒れていたところを偶然見つけた魔法研究室の職員が、桁外れのその魔力に気付いて連れてきたという経緯らしいが――あの時の私はあまり聞いていなかった。
何故ならその儚げでありながら生命力溢れるその少年から目が離せなかったからである。
今思えば一目惚れ、だったのだろう。
元々研究員として頻繁に魔法研究室へと通っていた私は何かとその少年、パトリスに話しかけた。
毎日毎日話しかけ、食事を与え、魔道具の作り方を教えた。
最初は警戒していた彼も、次第に笑ってくれるようになり、その笑顔があまりにも尊くて鼻血を出したのも今ではいい思い出である。
そして私が教えたことを全て吸収し、応用までして見せたパトリスを我がグラニエ伯爵家の養子として迎えることになったのだ。
私は喜んだ。
これで朝も昼も夜もずっとパトリスと一緒にいられる。だって私たちは姉弟になったのだから。