友達のままで良かったのに〜先輩と幼馴染みに好かれてます〜
「ごめーん、遅くなっちゃった。」
今日は、幼馴染の榛と先輩の柊の3人でご飯に行く約束をしていた。
柊)「おつかれー。何食べる?」
榛)「はい、メニュー」
那月)「ありがと、おなかぺっこぺこ」
大学卒業後も月に1回くらい、集まってご飯を食べたり、遊びに行くくらい、私たちは仲がいい。
那月)「2人とも何飲んでるの?」
柊)「ハイボール」
那月)「じゃあ、私もそうしよっと。ごはんはどうしよう。迷うなぁ。これもいいけど、こっちも食べたいしなぁ…」
柊)「また迷ってる。那月はどこの店行っても迷ってるね」
那月)「だって、どれも美味しそうだもん。すぐには決めれんよ。」
榛)「俺、さっきこれ頼んだから、半分こにしてもいいよ?」
那月)「わー、優男!じゃあそうする。決まりっ。」
性別は違うけど、恋愛感情なんてものはなく、ただの友達。
このときは、男女の友情は存在すると思っていた。

柊)「俺さー、この前職場の後輩に食事に誘われたじゃんね」
那月)「えー、モテモテ」
柊)「可愛い子でさ、断る理由もないから、行ってみたんだけど、その子食べてるとき、すっげークチャクチャ音立ててて、なんか萎えちゃったんだよね」
那月)「あー、がっかりポイントだね、可愛いだけに余計に残念だね」
柊)「そう!でもこういうのってさ、大人になってからはもう誰も指摘しないじゃん。自分が気づかない限り難しいよな」
榛)「育ちが出るよなぁ」
柊)「うん。それを考えるとさ、那月って本当に食べ方綺麗だし、食べっぷりいいよな。見てて気持ちいもん。」
那月)「いやいや普通だし。人を大食い扱いしないでよね?」
柊)「那月は大食いっていうか食いしん坊。」
那月)「それ褒めてないよね?」
柊)「褒めてるよ。」
なぜかいつも私はイジられ役。
といっても榛は柊くんに比べて、大人しいから、あまり喋らないけど。
柊)「で、2人は?彼氏彼女できた?」
私はそっと榛の方を見た。
榛も無言のままこっちを見てきた。
私から言った方がいいのかな?
那月)「仕事が忙しくて、今はそれどころじゃないんだよね。」
柊)「誰かいい人とか気になる人いないの?」
那月)「んー…いないよ」
柊)「うわっ、これはいるわ。どんな人?」
那月)「いないって言ってるじゃん。」


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