📚 本に恋して 📚    第七回:『心の窓』 沢木耕太郎著
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でも、いつもかわいいわけではありません。

特に、自我が出てくると、手に負えなくなります。

「じぶんが!」

「じぶんで!」

「やだやだ!」

「えーん!!」

思い通りにならないと、泣いて訴えます。

延々泣き続けるのです。

それが成長の証だとわかっていても、思わず大きな声が出てしまいます。

「ダメでしょ」

「なんど言ったらわかるの」

「いいかげんにして!」

「もうしらないから!!」

目は吊り上がり、眉間に皺が寄っています。

もう自分を抑えることはできません。

止めることはできないのです。

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