📚 本に恋して 📚    第七回:『心の窓』 沢木耕太郎著
⑦『夜のレストラン』
(エストニアの首都タリンの旧市街でのひとコマ)

バックパック姿の若い女性がレストランの前で、真剣にメニュ表を眺めている写真が印象的です。
何を食べようかな、と探しているのでしょうか。
真剣な眼差しが想像できる写真です。

でも、しばらく眺めたあとで、諦めたようにその前から立ち去りました。
お財布と相談した結果、ちょっと高いな、と諦めたのかもしれません。

若い時の一人旅は貧乏旅行です。
限られたお金の中でやり繰りしなくてはなりません。
それはわかっていても、時々はおいしいものを食べたくなります。
でも、お金がない。
でも、食べたい。
現実と欲望が葛藤を始めます。

ほとんどの場合は現実が勝ってしまうのですが、その時に感じる虚しさにため息をついたりもします。

でも、若いっていいですね。
未来の方が長いのですから。
なんでも糧にできるのですから。

若い人よ、大志を抱け!
なんちゃって。


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