恋をしたのは姉の夫だった人
しかし、まだこれは序の口だった。
休日で電車の中は普段より空いているものの、電車が揺れる度に瑞樹と体がぶつかる。
その度に胸の鼓動は跳ね上がり、優を困らせた。
そんな中、明るい金色に髪を染めたヤンチャそうな若い男性が二人が乗車してきて、一人が優の横に立った。
男性は優のことをジロジロ見てくるため、大変居心地が悪い。
不躾に思うも顔に出すのもなんだか怖い。
優の周りは真面目な男性しかいないので、派手な見た目の男性が怖く感じ、体が固くなってしまう。
少し距離を取ると、瑞樹とピタリとくっついてしまった。
ハッとして瑞樹を見上げると、彼は「優ちゃん、こっちおいで」と、優の肩を抱き、男性から反対に移動させてくれる。
ホッとするものの、抱かれた手はそのまま。
優が「あ、あの、手……」と言うと、彼は耳に唇を寄せ「今はこうしてる方が効果的だよ」と、囁くように言った。
ヤバい――。
胸は爆発しそうなくらいドキドキとしている。
先ほどまで恐怖を感じていた男性が視界に入らなくなる。
いや、それ以外も。
優は、早く着いて……と、願う。
目指す駅まであと三駅。
それは数分のことなのに、ひどく長く感じた。
駅に着き、電車を降りてホームを出た二人は、さっそくフクロウカフェに向かう。
可愛いフクロウと触れ合える!
優は心躍らせつつ店内へ足を踏み入れるが、なんとそこは完全予約制で夕方まで予約でいっぱいだった。
優はガーンと立ち尽くす。
フクロウカフェに行きたいと提案したのは優。
それも唐突に思い付き、昨晩店のサイトは見たものの、場所くらいしか確認していなかったのだ。
「ごめんなさい、お義兄さん……」
心が帰宅するのが18時。
行き帰りの時間を考慮すると、フクロウに触れあうには時間が足りない。
休日で電車の中は普段より空いているものの、電車が揺れる度に瑞樹と体がぶつかる。
その度に胸の鼓動は跳ね上がり、優を困らせた。
そんな中、明るい金色に髪を染めたヤンチャそうな若い男性が二人が乗車してきて、一人が優の横に立った。
男性は優のことをジロジロ見てくるため、大変居心地が悪い。
不躾に思うも顔に出すのもなんだか怖い。
優の周りは真面目な男性しかいないので、派手な見た目の男性が怖く感じ、体が固くなってしまう。
少し距離を取ると、瑞樹とピタリとくっついてしまった。
ハッとして瑞樹を見上げると、彼は「優ちゃん、こっちおいで」と、優の肩を抱き、男性から反対に移動させてくれる。
ホッとするものの、抱かれた手はそのまま。
優が「あ、あの、手……」と言うと、彼は耳に唇を寄せ「今はこうしてる方が効果的だよ」と、囁くように言った。
ヤバい――。
胸は爆発しそうなくらいドキドキとしている。
先ほどまで恐怖を感じていた男性が視界に入らなくなる。
いや、それ以外も。
優は、早く着いて……と、願う。
目指す駅まであと三駅。
それは数分のことなのに、ひどく長く感じた。
駅に着き、電車を降りてホームを出た二人は、さっそくフクロウカフェに向かう。
可愛いフクロウと触れ合える!
優は心躍らせつつ店内へ足を踏み入れるが、なんとそこは完全予約制で夕方まで予約でいっぱいだった。
優はガーンと立ち尽くす。
フクロウカフェに行きたいと提案したのは優。
それも唐突に思い付き、昨晩店のサイトは見たものの、場所くらいしか確認していなかったのだ。
「ごめんなさい、お義兄さん……」
心が帰宅するのが18時。
行き帰りの時間を考慮すると、フクロウに触れあうには時間が足りない。