Last Flower

誰もが自分の居場所を探してる。
でも私にはなかった。
どこを探してもなかった。
何かをしても何もできない自分に嫌気がさして
時々死にたくなった。
目標も希望も夢もないそんな人生生きてるに値しない。
ずっとそう思って諦めていた。

学校帰り事故に遭わないかな、
雷に打たれて死ねたりするかな、
自分から死のうとしないだけでもう終わってもいい、
こんな人生どうなってもよかった。
誰にも必要とされない、誰にも愛されない、
そんな世界が苦しかった。

どこかに自分の居場所が欲しかった。
誰かに必要とされたかった。
そんな場所をずっと探してた…

秋が名残惜しそうに山粧い、冬は喜びに胸を躍らせながら雪の花のつぼみを膨らませた。
11月のある日。
私は彼を見つけた。
< 1 / 5 >

この作品をシェア

pagetop