私のたけちゃん
矛盾した気持ち
たけちゃんが私を好きじゃないかもしれないと気づいてから数週間、私は休み時間に呼び出され、人気の少ない廊下でいつもの先輩達に囲まれていた。
「本郷君の邪魔すんなって何度言ったらわかるの?大事な試合前なんだよ?あんたのせいで本郷君が負けたらどう責任とってくれるわけ?」
責任‥‥たけちゃんは私が怪我をしたのは本当に自分の責任だと思っているんだろうか?
もう10年以上も前のことで当然怪我は治ってるし、おでこの傷もだいぶ薄くなってほとんど目立たない。
たけちゃんを好きなことに変わりはないから私はこれまで通りたけちゃんのそばにいた。でも日を追うごとに、本当はたけちゃんに迷惑がられているのではないか?という悪い方向へ思考が傾いていた。
「はあ‥‥‥‥」
思わずため息がこぼれてしまう。いつものように言い返されると思っていたのか、そんな私に先輩達は少し焦っているようだった。
「ちょ‥‥ちょっと、聞いてんの!?」
私の反応が変わったせいで自分達がいじめをしていると感じたのだろうか?いや、これまでも先輩達が私をいじめていた事実に変わりはないけどね?先輩達は自分達がいじめをしているという自覚を持った方がいいから丁度いい。いい機会だから少しは反省してもらおう。
そういえば先輩達もたけちゃんのことが好きだからこんなことしてるんだよね?たけちゃんは先輩達のことどう思ってるんだろう‥‥
「先輩達とたけちゃんの関係はなんですか?」
「え?‥‥同じ部活の‥‥友達だけど?」
「でも、先輩達はたけちゃんのこと好きなんですよね?」
「え!?は!?きゅ、急にわけわかんないこと言わないでくんない!?」
そんなに顔を真っ赤にして、いくら口で否定しても説得力がなさ過ぎる。先輩は意外と乙女でかわいいな。
「でも、たけちゃんは先輩達のことどう思ってるんですかね?」
「は!?だから、好きだなんて言ってないじゃん!友達だって言ってるでしょ!?」
友達‥‥‥
「私と先輩達は‥‥同じなのかな‥‥?」
「え?何?どういうこと?」
「私達はたけちゃんのことが好きだけど、たけちゃんは私達のことが好きじゃない‥‥?」
「だから!私は好きじゃないってば!」
好きなのが片方だけだと友達かそれ以下の関係にしかならないんだとしたら‥‥私とたけちゃんの関係は良くて友達?いや、友達というよりは幼馴染みか?
大人になったら私はたけちゃんのお嫁さんになるんだと思っていた。でも、もし本当にたけちゃんが私を好きじゃなかったら‥‥私はどうしたらいいんだろう。
「本郷君の邪魔すんなって何度言ったらわかるの?大事な試合前なんだよ?あんたのせいで本郷君が負けたらどう責任とってくれるわけ?」
責任‥‥たけちゃんは私が怪我をしたのは本当に自分の責任だと思っているんだろうか?
もう10年以上も前のことで当然怪我は治ってるし、おでこの傷もだいぶ薄くなってほとんど目立たない。
たけちゃんを好きなことに変わりはないから私はこれまで通りたけちゃんのそばにいた。でも日を追うごとに、本当はたけちゃんに迷惑がられているのではないか?という悪い方向へ思考が傾いていた。
「はあ‥‥‥‥」
思わずため息がこぼれてしまう。いつものように言い返されると思っていたのか、そんな私に先輩達は少し焦っているようだった。
「ちょ‥‥ちょっと、聞いてんの!?」
私の反応が変わったせいで自分達がいじめをしていると感じたのだろうか?いや、これまでも先輩達が私をいじめていた事実に変わりはないけどね?先輩達は自分達がいじめをしているという自覚を持った方がいいから丁度いい。いい機会だから少しは反省してもらおう。
そういえば先輩達もたけちゃんのことが好きだからこんなことしてるんだよね?たけちゃんは先輩達のことどう思ってるんだろう‥‥
「先輩達とたけちゃんの関係はなんですか?」
「え?‥‥同じ部活の‥‥友達だけど?」
「でも、先輩達はたけちゃんのこと好きなんですよね?」
「え!?は!?きゅ、急にわけわかんないこと言わないでくんない!?」
そんなに顔を真っ赤にして、いくら口で否定しても説得力がなさ過ぎる。先輩は意外と乙女でかわいいな。
「でも、たけちゃんは先輩達のことどう思ってるんですかね?」
「は!?だから、好きだなんて言ってないじゃん!友達だって言ってるでしょ!?」
友達‥‥‥
「私と先輩達は‥‥同じなのかな‥‥?」
「え?何?どういうこと?」
「私達はたけちゃんのことが好きだけど、たけちゃんは私達のことが好きじゃない‥‥?」
「だから!私は好きじゃないってば!」
好きなのが片方だけだと友達かそれ以下の関係にしかならないんだとしたら‥‥私とたけちゃんの関係は良くて友達?いや、友達というよりは幼馴染みか?
大人になったら私はたけちゃんのお嫁さんになるんだと思っていた。でも、もし本当にたけちゃんが私を好きじゃなかったら‥‥私はどうしたらいいんだろう。