私のたけちゃん
翌日、私とたけちゃんはそれぞれの実家に挨拶に行き、そのまま入籍を済ませた。
私の薬指には昨日たけちゃんがプレゼントしてくれたダイヤモンドの指輪が日の光を浴びてピカピカしている。
私は大学病院に就職が決まっていて、春から2年間の研修医生活が始まる。当然これまでと変わらず忙しい日々が続く予定だ。だから結婚式はとりあえず保留。
私は本郷望になったが、名前以外の変化はあまりないのかもしれない。
「せっかくだからのぞみが休みの間にどっか旅行に行きたいなー」
帰りの電車の中でたけちゃんが私の手をいじくり回しながら話しかけてきた。手を繋ぐのは大きな変化かもしれない。ちょっと照れる。
「旅行?いいね!私、あんま行ったことないからどこでもいいよ?きっと楽しいね!」
たけちゃんが私を見て顔を緩める。
「はあ、なんか幸せだな。あんまり意識してなかったけど、多分俺、こういうのずっと我慢してたんだなー」
「こういうの?」
「ん?こんな風に、のぞみとイチャイチャすること?」
そう言ってたけちゃんが私のほっぺをツンツンしてくる。
「春になったらのぞみは忙しくなるし、きっと今までみたいな感じになっちゃうだろ?だから旅行だけじゃなくて、今の内にいっぱいイチャイチャしとかないとな?」
いっぱいイチャイチャって‥‥ドラマで繰り広げられていたあんなことやこんなことを、私とたけちゃんがリアルでするってことなのか‥‥?
私のお休みはあと半月‥‥なのにそんな急にあんなことやこんなことは‥‥少しハードルが高過ぎやしないだろうか?
「いや‥‥そういうのはちゃんと段階を踏んだ方がいいんじゃないかな‥‥?」
「いや、鉄は熱いうちに打てって言うだろ?」
「いや、急いては事を仕損じるとも言うよ?」
「まあまあ、物は試しだよ?早速帰ったら試してみようか?」
どうしよう!私のたけちゃんが急にエロいことしか考えなくなってしまった!
「あはは!のぞみは本当、かわいいなあ!」
くーー!ここで満点の笑顔は卑怯過ぎる!
たけちゃんがイケメン過ぎてつらい!
(完)
私の薬指には昨日たけちゃんがプレゼントしてくれたダイヤモンドの指輪が日の光を浴びてピカピカしている。
私は大学病院に就職が決まっていて、春から2年間の研修医生活が始まる。当然これまでと変わらず忙しい日々が続く予定だ。だから結婚式はとりあえず保留。
私は本郷望になったが、名前以外の変化はあまりないのかもしれない。
「せっかくだからのぞみが休みの間にどっか旅行に行きたいなー」
帰りの電車の中でたけちゃんが私の手をいじくり回しながら話しかけてきた。手を繋ぐのは大きな変化かもしれない。ちょっと照れる。
「旅行?いいね!私、あんま行ったことないからどこでもいいよ?きっと楽しいね!」
たけちゃんが私を見て顔を緩める。
「はあ、なんか幸せだな。あんまり意識してなかったけど、多分俺、こういうのずっと我慢してたんだなー」
「こういうの?」
「ん?こんな風に、のぞみとイチャイチャすること?」
そう言ってたけちゃんが私のほっぺをツンツンしてくる。
「春になったらのぞみは忙しくなるし、きっと今までみたいな感じになっちゃうだろ?だから旅行だけじゃなくて、今の内にいっぱいイチャイチャしとかないとな?」
いっぱいイチャイチャって‥‥ドラマで繰り広げられていたあんなことやこんなことを、私とたけちゃんがリアルでするってことなのか‥‥?
私のお休みはあと半月‥‥なのにそんな急にあんなことやこんなことは‥‥少しハードルが高過ぎやしないだろうか?
「いや‥‥そういうのはちゃんと段階を踏んだ方がいいんじゃないかな‥‥?」
「いや、鉄は熱いうちに打てって言うだろ?」
「いや、急いては事を仕損じるとも言うよ?」
「まあまあ、物は試しだよ?早速帰ったら試してみようか?」
どうしよう!私のたけちゃんが急にエロいことしか考えなくなってしまった!
「あはは!のぞみは本当、かわいいなあ!」
くーー!ここで満点の笑顔は卑怯過ぎる!
たけちゃんがイケメン過ぎてつらい!
(完)