柔道金メダリスト、婚活はじめました!〜最後に選ぶのは、幼馴染?元カレ?それとも婚活?

めぐみside

「先輩、誤解解かなくていいんですか?」

私は加藤先輩に尋ねた。

「もういいんだよ。」

「でも…」

私はずっと後悔していた。

私のせいで、加藤先輩とゆいちゃんが別れてしまったのではないかと。

当時の私はあまりにも若すぎた。

加藤先輩が自分のものにならないのは、ゆいちゃんのせいだ。

そう思っていたのだ。

今は大人になり、恋愛と言うのは、自分の思い通りにならないと言うことを悟った。

自分が大人になれば、なるほど、その時にしてしまったことをすごくすごく後悔したのだった。

こんなタイミングで、もう一度先輩と再開することができるなんて思ってもみなかった。

私がスポーツ記者になったのは、いつか先輩と一緒にお仕事をしたいと思っていたからだ。

今回、こういう形で夢が叶うことができた。

今は、先輩のことをどうとも思っていないと言うと、嘘になってしまう。

「アイツ、新しい彼氏できたんだよ。」

「え?」

「だからもう終わりだよ。」

先輩はものすごく悲しい表情した。

その表情を見た私は、彼を笑顔にしたい。

そんな感情に、もう一度なってしまったのだった。
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