マフィアの弾丸 II
第二章.
new wave
ちいさな躓きは、ごく些細で
高が知れた
微かな不安要素からしだいに、
不安定という名の蜘蛛の巣へと増幅していく
増大にしてしまう
己が、
自分が
一度、逃げるから
その壁は大きく見えて
微々たる不確定要素の塵も、積もれば
山となる────…
新しい波は、
そうして
人間たちにとっては厄介な異物として
映りこむのが
世の常なのだ────…
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