マフィアの弾丸 II
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────…嗚呼、・・・・・もう、朝。か。
目が重い、頭が重たい。
そんなことを、漫然とした起きぬけの意識で体感しおもわず、大息をついてしまった。
起きたて特有のからだの、疲弊感。
まだ、微睡んでいたい睡眠欲求と闘いながらも。────結果、
重だるい上体を布団から引き起こして、
「………コウちゃん〜、おはよ。ごめんね、起きるねぇ」
────…今季の冬はかなり、冷え込んでいるようで外気温も、氷点下に近い。
寒くなるとコウちゃんはいつも、人肌を求めてか私の布団のなかに入りこんで、
腕枕にして寝るのでとてつもなく、溜まっていた疲れも癒やされるというものだ。
いまだに、布団のなかで気持ちよさげに寛ぎモードで伸びている、コウちゃんのオデコを撫で撫でしながら、「寝ててね」と声をかけ自分はからだを起こす。
「…………フゥ、」
それでも────…。
・・・・・昨日の光景が、
まだ、頭にこびりついてる・・・・・・、
関係なんか、無い。
・・・・・・ハズなのに、
「………知り合い、だったんなら」
なんで、隠す必要が?メールで『行けない』なんて嘘を吐く理由は、ある?────…そもそも伊周さんが仮にもカーフェイさん、の彼女なら、
わざわざ私とお昼の時間をともにしている意味って、なに?
・・・・・分からない、
分かんない・・・・・・。