マフィアの弾丸 II
ジンジン、つきつき痛む目頭を指の腹でおさえて痛みをのがして。
はぁーー。と吐き出した嘆息に、自分が思っているより疲労しているのだ、と再認識する。
肌寒さをおぼえながら、今、まさに着替えようとパジャマ着の裾に手をかけたタイミングに、LINEの受信通知音が、邪魔をするように耳にとどく。
「……、」
不快さに顔を顰蹙させるも。
誰から届いたのか、予測できるからこそイヤでも開かなければならないワケで。
気乗りしないまま
スマートフォンを手にとるなり画面をタップし。
LINEの通知を確認するべくアプリをひらいて
受信者からのメッセージを黙読。
それは────…昨日、
半ば強制的にLINEを交換させられた相手からの、パーティーに関する内容だった。
『────今日のお昼頃に、そちらに伺わせていただきますわ。メイクやドレスアップの支度をして出かける予定ですから、準備をしておいてちょうだいね。
会場に向かう時刻は夕方17:30。
わたくしの新しい秘書として
参列していただくつもりよ。よろしくね』