マフィアの弾丸 II





 「ぁ。………朝ごはん食べたら、もう出かけるから、」



 これ以上のことを、言い淀んで口を閉ざし。

 それでも、話を切り上げるように今日の予定だけは告げてすぐに閉口する。



 そんな私の姿に、
 なにか言いたげな雰囲気があったけれど、母さんはすぐに「────…うん、そう」と

 諦め
 気配を察してくれて。


 最後に、
 「気をつけて行ってらっしゃいね、」とだけ
 つけ足して卵焼き作りに
 取りかかった。


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