玉響の一花 あなたにもう一度恋を 三
『おはよう‥‥美味そうだな。
お前も疲れてるのにありがとう。』
軽くハグしてくれた後、頬に唇を
触れさせ笑う筒井さんに安心し、
一緒に着替えてから食事をし、
出社準備をした。
昨日帰宅が遅くあまりご飯を食べずに
寝てしまったみたいで、朝から3杯も
ご飯を食べた事には驚いたけど、
やっぱり筒井さんはいつも通りで
大丈夫だから心配いらないと、
そう伝えてくれているようだった
『混むから気をつけて。』
「はい、筒井さんもお気をつけて。」
最寄りの駅で降ろしてもらい、筒井さんの車が見えなくなるまで見送り電車に揺られて目的の駅で降りると、
改札を通り抜けたところに立っていた
人に足が止まってしまった
『おはよう‥‥井崎さん。』
飯田さん‥‥
決めつけてはいけないのは分かるけど、
あのメールを社長に送ったのは彼女だと
心のどこかでそう思っていた
あの日筒井さんの車に乗るところを
見られたかもしれないし、私に
辞退して欲しいと言ってきただけに、
1番今は会いたくなかった相手だ
心配いらない‥大丈夫と言ってくれた
筒井さんの言葉を胸に近寄ると、
小さく頭を下げた。
「おはようございます‥‥」
特に話す事もないため、そのまま踵を
返して会社に向かって歩く
私と筒井さんがお付き合いしてる事は
事実だけど、金田部長が言うように
今回の選考にそれは関係していない
にも関わらずこんな事になり、とても
ツラい思いをした。
私なら、人に痛みを与える努力が
出来るなら、人に優しさや愛情を
与える努力に力を注ぎたい
少なくとも私の周りにいる人は
後者が多いと心から思う
どうしてあの話立っていたかも
分からないけれど、私はいつも通り
出社をして着替えると、掃除を丁寧に
した後、佐藤さんと業務を開始した
『井崎さん、いよいよ明日からね。
またお話を聞かせてね。』
「ありがとうございます。
1週間ご迷惑をおかけしますが、
よろしくお願いします。」
『迷惑なんて思わないで。
私も久しぶりに山崎さんや秘書課の
先輩との仕事で改めて学べる事が
あるから頑張るわね。』
佐藤さん‥‥
品があって、可愛らしい大好きな
先輩にもこうして背中を押してもらえ、
目頭がウルっとしそうになるも、
勤務中だからと堪えて仕事をこなした
お前も疲れてるのにありがとう。』
軽くハグしてくれた後、頬に唇を
触れさせ笑う筒井さんに安心し、
一緒に着替えてから食事をし、
出社準備をした。
昨日帰宅が遅くあまりご飯を食べずに
寝てしまったみたいで、朝から3杯も
ご飯を食べた事には驚いたけど、
やっぱり筒井さんはいつも通りで
大丈夫だから心配いらないと、
そう伝えてくれているようだった
『混むから気をつけて。』
「はい、筒井さんもお気をつけて。」
最寄りの駅で降ろしてもらい、筒井さんの車が見えなくなるまで見送り電車に揺られて目的の駅で降りると、
改札を通り抜けたところに立っていた
人に足が止まってしまった
『おはよう‥‥井崎さん。』
飯田さん‥‥
決めつけてはいけないのは分かるけど、
あのメールを社長に送ったのは彼女だと
心のどこかでそう思っていた
あの日筒井さんの車に乗るところを
見られたかもしれないし、私に
辞退して欲しいと言ってきただけに、
1番今は会いたくなかった相手だ
心配いらない‥大丈夫と言ってくれた
筒井さんの言葉を胸に近寄ると、
小さく頭を下げた。
「おはようございます‥‥」
特に話す事もないため、そのまま踵を
返して会社に向かって歩く
私と筒井さんがお付き合いしてる事は
事実だけど、金田部長が言うように
今回の選考にそれは関係していない
にも関わらずこんな事になり、とても
ツラい思いをした。
私なら、人に痛みを与える努力が
出来るなら、人に優しさや愛情を
与える努力に力を注ぎたい
少なくとも私の周りにいる人は
後者が多いと心から思う
どうしてあの話立っていたかも
分からないけれど、私はいつも通り
出社をして着替えると、掃除を丁寧に
した後、佐藤さんと業務を開始した
『井崎さん、いよいよ明日からね。
またお話を聞かせてね。』
「ありがとうございます。
1週間ご迷惑をおかけしますが、
よろしくお願いします。」
『迷惑なんて思わないで。
私も久しぶりに山崎さんや秘書課の
先輩との仕事で改めて学べる事が
あるから頑張るわね。』
佐藤さん‥‥
品があって、可愛らしい大好きな
先輩にもこうして背中を押してもらえ、
目頭がウルっとしそうになるも、
勤務中だからと堪えて仕事をこなした