玉響の一花 あなたにもう一度恋を 三
私の隣に座った筒井さんが、私が
持っていたグラスを取り上げると、
香りをそっと嗅いだ。
「ふふ‥‥シャンパンですよ。
これくらいなら酔いませんから。」
『今日は家まで送れないから、
程々にしておけ。危ないから。』
みんなの前で頭を優しく撫でられ、
こういったスキンシップも久しぶりに
感じてしまい、恥ずかしさからお酒が
一気に体に回っていくように感じる
『はい、そこ!!
来てすぐにイチャイチャしない!!
そういうのは2人きりの時にしろ!』
『ハハッ!滉一のこんな姿が
見れるなんて来日した甲斐が
あったな。井崎さんこんばんは。
改めました佐野 元輝です。』
「こんばんは。井崎 霞です。」
手を差し出されたので、立ち上がり
握手を交わそうとしたらその手を
引かれて手の甲にキスを落とされた
『元輝、ここは日本だしお前も日本人
だからコイツを困らせるな‥‥。
お前面白がってるだろ?』
『バレた?井崎さん気にしないで?
ただの挨拶だし、俺奥さんいるから』
ほんとにラグビー選手のように
ガタイのいい元輝さんがゲラゲラ
笑うと亮さんとも久しぶりなのか
挨拶していた。
『Olivia, assieds-toi ici.』
(オリヴィア、ここに座って)
『merci. Tu es vraiment gentil.』
(ありがとう、あなたは優しいのね)
筒井さんが自分の隣の席の椅子を
引いてあげると、オリヴィアさんを
そこに座らせた。
気にしない気にしない‥‥‥
筒井さんは紳士として当たり前に
やっていることなのだから‥‥
『よし、俺らも飲もうぜ?
スタートはビールでいいか?』
『ああ、オリヴィアも飲めるから
拓巳に任せる。Puis-je boire de la bière ?』(ビールでいい?)
『Je voudrais du champagne.』
(シャンパンがいいわ。)
私が飲んでいたものを見てそういう
彼女に何故かドキッとしてしまった
『拓巳、彼女にシャンパンをグラスで。
お前は軽めのにしておけ。』
「まだ大丈夫です。私もシャンパン
飲みたいです。」
いつもなら言うことを聞くのに、
はいと返事をしなかった私を筒井さんが
じっと見ていたけど、グラスに入って
いたのを飲み干し俯いた
子供扱いされるのが嫌なわけじゃない。
心配してくれてるって分かるけど、
何故か素直に返事が出来なかったのだ
持っていたグラスを取り上げると、
香りをそっと嗅いだ。
「ふふ‥‥シャンパンですよ。
これくらいなら酔いませんから。」
『今日は家まで送れないから、
程々にしておけ。危ないから。』
みんなの前で頭を優しく撫でられ、
こういったスキンシップも久しぶりに
感じてしまい、恥ずかしさからお酒が
一気に体に回っていくように感じる
『はい、そこ!!
来てすぐにイチャイチャしない!!
そういうのは2人きりの時にしろ!』
『ハハッ!滉一のこんな姿が
見れるなんて来日した甲斐が
あったな。井崎さんこんばんは。
改めました佐野 元輝です。』
「こんばんは。井崎 霞です。」
手を差し出されたので、立ち上がり
握手を交わそうとしたらその手を
引かれて手の甲にキスを落とされた
『元輝、ここは日本だしお前も日本人
だからコイツを困らせるな‥‥。
お前面白がってるだろ?』
『バレた?井崎さん気にしないで?
ただの挨拶だし、俺奥さんいるから』
ほんとにラグビー選手のように
ガタイのいい元輝さんがゲラゲラ
笑うと亮さんとも久しぶりなのか
挨拶していた。
『Olivia, assieds-toi ici.』
(オリヴィア、ここに座って)
『merci. Tu es vraiment gentil.』
(ありがとう、あなたは優しいのね)
筒井さんが自分の隣の席の椅子を
引いてあげると、オリヴィアさんを
そこに座らせた。
気にしない気にしない‥‥‥
筒井さんは紳士として当たり前に
やっていることなのだから‥‥
『よし、俺らも飲もうぜ?
スタートはビールでいいか?』
『ああ、オリヴィアも飲めるから
拓巳に任せる。Puis-je boire de la bière ?』(ビールでいい?)
『Je voudrais du champagne.』
(シャンパンがいいわ。)
私が飲んでいたものを見てそういう
彼女に何故かドキッとしてしまった
『拓巳、彼女にシャンパンをグラスで。
お前は軽めのにしておけ。』
「まだ大丈夫です。私もシャンパン
飲みたいです。」
いつもなら言うことを聞くのに、
はいと返事をしなかった私を筒井さんが
じっと見ていたけど、グラスに入って
いたのを飲み干し俯いた
子供扱いされるのが嫌なわけじゃない。
心配してくれてるって分かるけど、
何故か素直に返事が出来なかったのだ