人探しをしていたはずなのに、優しすぎるエリート自衛官に溺愛されています
勇朔は腰の抜けてしまったらしい彼女の前にしゃがみこんだ。涙に濡れた彼女の瞳は、なにかに怯えているようだ。
「大丈夫だ。俺に、話してほしい」
柔らかい声色になるよう努めた。すると彼女はそっと口を開く。
「うさまるを……ペットのうさぎを、探しているんです。真っ白で、耳が垂れてるこのくらいの大きさの……大事な家族を」
彼女はその大きさを手で示しながら、再びほろほろと涙を流した。きっと、彼女にとってペットのうさまるは、それほど大切な〝家族〟なのだろう。
「分かった、ありがとう」
そこまで言って、勇朔は立ち上がる。
そのとき、ふと手がかすめた彼女の頬がとても冷たくて、思わず自分の着ていた作業着の上着を脱ぎ、彼女の肩にそっとかけた。
「大丈夫だ。俺に、話してほしい」
柔らかい声色になるよう努めた。すると彼女はそっと口を開く。
「うさまるを……ペットのうさぎを、探しているんです。真っ白で、耳が垂れてるこのくらいの大きさの……大事な家族を」
彼女はその大きさを手で示しながら、再びほろほろと涙を流した。きっと、彼女にとってペットのうさまるは、それほど大切な〝家族〟なのだろう。
「分かった、ありがとう」
そこまで言って、勇朔は立ち上がる。
そのとき、ふと手がかすめた彼女の頬がとても冷たくて、思わず自分の着ていた作業着の上着を脱ぎ、彼女の肩にそっとかけた。