人探しをしていたはずなのに、優しすぎるエリート自衛官に溺愛されています
 やるせない気持ちを抱えたまま、その日の業務を終了し、勇朔は任を解かれた。

 しかし、その帰り道。
 高機動車の中から見た桜の木の根元に、置いておいたはずのプレートがなくなっていることに勇朔は気づいた。

 きっと彼女が、見つけてくれたのだろう。
 それだけで、救われたような気持ちになった。
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