人探しをしていたはずなのに、優しすぎるエリート自衛官に溺愛されています
避難所へ戻ると、すぐに俊嗣伯父さんが車で迎えに来た。伯父さんはおばさんと共に私と祖母の無事を喜び、車へと促してくれた。
私はうさまるのプレートを手に握りしめたまま、伯父さんの家へと向かう車窓の向こう、晴れた空をずっと眺めていた。
それからしばらくの後。俊嗣伯父さんの家でお世話になりながら、私は千歳さんに手紙を書いた。土砂災害の現場から、自衛隊が引き上げたというニュースを耳にしたからだ。
その頃には、伯父さんの家から別の中学に通い始め、高校受験に向けて勉強も始めていた。
しかし、千歳さん宛の手紙は宛先不明として返送されてしまった。どうしても千歳さんにお礼が伝えたかったけれど、伯父家族にそれを言って迷惑をかけたくはなかった。伯父家族は優しく、私の進学を応援してくれたのだ。
もっと大人になって、自分の力で千歳さんを探してお礼を伝えよう。そんな想いを胸に、大学進学を勧めてくれた伯父家族には申し訳ないが、私は高校卒業後、就職をした。
私はうさまるのプレートを手に握りしめたまま、伯父さんの家へと向かう車窓の向こう、晴れた空をずっと眺めていた。
それからしばらくの後。俊嗣伯父さんの家でお世話になりながら、私は千歳さんに手紙を書いた。土砂災害の現場から、自衛隊が引き上げたというニュースを耳にしたからだ。
その頃には、伯父さんの家から別の中学に通い始め、高校受験に向けて勉強も始めていた。
しかし、千歳さん宛の手紙は宛先不明として返送されてしまった。どうしても千歳さんにお礼が伝えたかったけれど、伯父家族にそれを言って迷惑をかけたくはなかった。伯父家族は優しく、私の進学を応援してくれたのだ。
もっと大人になって、自分の力で千歳さんを探してお礼を伝えよう。そんな想いを胸に、大学進学を勧めてくれた伯父家族には申し訳ないが、私は高校卒業後、就職をした。