人探しをしていたはずなのに、優しすぎるエリート自衛官に溺愛されています
2 出会いは突然、強引に
「芽郁先輩って、自衛官に興味あるんですか?」
クリスマス目前の年末、職場での昼休み。後輩の宇部鈴華が私のスマホを覗き、それから振り返ってひょこっと私の視界に入ってくる。
私のスマホの画面には〝駐屯地クリスマスまつり〟の文字と、迷彩服に身を包みこちらに笑顔を向ける自衛官たちの姿が映っていた。
「いいですよね、自衛官!」
彼女はそう言うと、コンビニのサンドイッチを片手に、私の横にコロコロと自分の椅子を転がしやってきた。
食品輸入会社である我が社は東京の郊外にある小さなビルにある。そこの事務員である私は昼休み、いつも自分のデスクでお弁当を広げていた。
外に食べに行く社員も多いけれど、私は少しでもと節約している。〝千歳さん〟探しの資金にするためだ。
自衛隊は全国各地に駐屯地があり、〝千歳さん〟探しのためにいろいろな駐屯地を訪れているのだ。
クリスマス目前の年末、職場での昼休み。後輩の宇部鈴華が私のスマホを覗き、それから振り返ってひょこっと私の視界に入ってくる。
私のスマホの画面には〝駐屯地クリスマスまつり〟の文字と、迷彩服に身を包みこちらに笑顔を向ける自衛官たちの姿が映っていた。
「いいですよね、自衛官!」
彼女はそう言うと、コンビニのサンドイッチを片手に、私の横にコロコロと自分の椅子を転がしやってきた。
食品輸入会社である我が社は東京の郊外にある小さなビルにある。そこの事務員である私は昼休み、いつも自分のデスクでお弁当を広げていた。
外に食べに行く社員も多いけれど、私は少しでもと節約している。〝千歳さん〟探しの資金にするためだ。
自衛隊は全国各地に駐屯地があり、〝千歳さん〟探しのためにいろいろな駐屯地を訪れているのだ。