人探しをしていたはずなのに、優しすぎるエリート自衛官に溺愛されています
「ですが、俺の仕事は国防です。有事の際には招集に応じ、そばにいられないこともあるかもしれません。それでも――あなたは、俺と共に生きてくれますか?」

「もちろんです!」

 高鳴る胸に負けないように、はっきりと言葉を紡ぐ。
 緊張して肩がつりあがったけれど、それ以上に、勇朔さんが私を必要としてくれることがたまらなく嬉しい。

 すると勇朔さんはほっと優しく息をつき、微笑む。それから、背筋をきゅっと正し、真剣な顔をした。

「俺と、結婚していただけますか?」

 彼の口から紡がれるプロポーズの言葉に、胸がいっぱいになる。

 思わず涙があふれる。でも、勇朔さんから目を逸らしたくない。

「はい!」

 頬を涙が伝ったけれど、そんなことも厭わずに、私は頷きながら答えたのだった。
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