人探しをしていたはずなのに、優しすぎるエリート自衛官に溺愛されています
でも――。
戸惑っていると、鈴華にひょいっとスマホを奪われた。鈴華はそのまま私のスマホを操作し、「ほら、どうです?」と画面を見せてくる。
先程のアプリにトリミングされ登録された私の写真は、なるほどそんなに悪くはない。
「すごい、鈴華の言うとおりだ」
そう言うと、鈴華は自慢げに「あとは登録ボタンをぽちっとしちゃってください!」とスマホを返してくる。思わず押しそうになり、踏みとどまった。
待って、私、恋したいわけじゃない!
しかし、ふとトリミングされた自分の画像を見て気づいた。これなら、もしかして――。
私は「えいっ!」と、登録ボタンを押した。
「希望相手は自衛官に特化した設定にしましたから。いい出会いがあると良いですね」
鈴華がそう言う。
スマホの画面には、登録完了の文字と私の写真。その後ろには、今も大切に棚に飾っている〝うさまるのプレート〟が写っている。
千歳さんが、気づいてくれたら。
そんな夢みたいな期待を胸に、私はアプリを閉じた。
戸惑っていると、鈴華にひょいっとスマホを奪われた。鈴華はそのまま私のスマホを操作し、「ほら、どうです?」と画面を見せてくる。
先程のアプリにトリミングされ登録された私の写真は、なるほどそんなに悪くはない。
「すごい、鈴華の言うとおりだ」
そう言うと、鈴華は自慢げに「あとは登録ボタンをぽちっとしちゃってください!」とスマホを返してくる。思わず押しそうになり、踏みとどまった。
待って、私、恋したいわけじゃない!
しかし、ふとトリミングされた自分の画像を見て気づいた。これなら、もしかして――。
私は「えいっ!」と、登録ボタンを押した。
「希望相手は自衛官に特化した設定にしましたから。いい出会いがあると良いですね」
鈴華がそう言う。
スマホの画面には、登録完了の文字と私の写真。その後ろには、今も大切に棚に飾っている〝うさまるのプレート〟が写っている。
千歳さんが、気づいてくれたら。
そんな夢みたいな期待を胸に、私はアプリを閉じた。