人探しをしていたはずなのに、優しすぎるエリート自衛官に溺愛されています
 ***

 翌朝、私は早くに出勤した。昨晩あったことに動揺しすぎて全然眠れず、早く会社に来てしまったのだ。
「おはようございます〜」とのんびり出勤してきた鈴華に、私はさっそく駆け寄る。

「ちょっと鈴華、どうしよう!」

「どうしたんですか、先輩?」

 鈴華はあくびをこぼす。だけど私は、慌ててスマホの画面を鈴華に見せた。

「これ! どうすればいいの⁉」

 鈴華は私のスマホをちらりと見て、それから目を瞬かせた。

「芽郁先輩! すごい、めっちゃ熱い人がいるじゃないですか!」
< 23 / 178 >

この作品をシェア

pagetop