人探しをしていたはずなのに、優しすぎるエリート自衛官に溺愛されています
私たちは、これから向かう動物園への道をのんびりと歩きながら、互いのことを話した。羽田さんが動物園を選んでくれたのは、私のプロフィールに〝動物が好き〟とあったかららしい。
「じゃあ、羽田さんは大学を卒業してから自衛官に?」
「ええ。大学卒業後、幹部候補生学校というところに入学して自衛官になり、今は順調に第一陸尉にまで進むことができました」
屈強な体つきとは反対に、物腰の柔らかい話し方の彼とは会話が弾む。
だけど、時折見上げ彼と目が合うと、思わず胸が跳ね、目を逸らしてしまう。綺麗に整えられた短い黒髪の下の、彼の顔貌のせいだ。
鋭そうな目元はくっきりとした二重。すっと通った鼻筋。マッチングアプリの写真よりも、ずっとかっこいい。
「伊丹さんは、事務員でいらっしゃいますよね」
「はい」
「すごいですね、高校卒業してすぐに働こうなんて。尊敬します」
「じゃあ、羽田さんは大学を卒業してから自衛官に?」
「ええ。大学卒業後、幹部候補生学校というところに入学して自衛官になり、今は順調に第一陸尉にまで進むことができました」
屈強な体つきとは反対に、物腰の柔らかい話し方の彼とは会話が弾む。
だけど、時折見上げ彼と目が合うと、思わず胸が跳ね、目を逸らしてしまう。綺麗に整えられた短い黒髪の下の、彼の顔貌のせいだ。
鋭そうな目元はくっきりとした二重。すっと通った鼻筋。マッチングアプリの写真よりも、ずっとかっこいい。
「伊丹さんは、事務員でいらっしゃいますよね」
「はい」
「すごいですね、高校卒業してすぐに働こうなんて。尊敬します」