人探しをしていたはずなのに、優しすぎるエリート自衛官に溺愛されています
「羽田さんは、どうして自衛官になったんですか?」
メインディッシュを頂きながら訊いてみた。彼は一流大学出身で、自衛官にならずとも他に就職先はたくさんあっただろうと思ったからだ。
すると羽田さんは少しの間悩むようにどこかに視線を向け、それから口を開いた。
「守りたいものを守れる人になりたいから、ですかね」
「守りたいものを……?」
訊き返すと、羽田さんは「はい」と少し頬を染める。だけど、その瞳は真剣にこちらを見つめていた。
「高校時代、自衛官ではない建築士の兄が災害派遣で被災現場へ赴いているのを見て、その姿に憧れました。自衛官に興味を持ったのはそのときでしたが、自衛隊に入隊しなくても、兄のように人々の役に立つ仕事ができればと、当時はそう思っていました」
羽田さんはそこまで言うと、一瞬顔を伏せる。しかしそのまま、力強い瞳でこちらを向いた。
メインディッシュを頂きながら訊いてみた。彼は一流大学出身で、自衛官にならずとも他に就職先はたくさんあっただろうと思ったからだ。
すると羽田さんは少しの間悩むようにどこかに視線を向け、それから口を開いた。
「守りたいものを守れる人になりたいから、ですかね」
「守りたいものを……?」
訊き返すと、羽田さんは「はい」と少し頬を染める。だけど、その瞳は真剣にこちらを見つめていた。
「高校時代、自衛官ではない建築士の兄が災害派遣で被災現場へ赴いているのを見て、その姿に憧れました。自衛官に興味を持ったのはそのときでしたが、自衛隊に入隊しなくても、兄のように人々の役に立つ仕事ができればと、当時はそう思っていました」
羽田さんはそこまで言うと、一瞬顔を伏せる。しかしそのまま、力強い瞳でこちらを向いた。