最後に咲いた花

最悪な初恋。

私は西条綾。
私の初恋は最悪だった。
私はずっと自分に自信が持てなくて、
毎日自分を傷つけて、告白なんかできるはずなくて。
そのまま好きな人には彼女ができてしまった。

私は私が嫌いだ。
そんな私の高校生最後の恋…
今度の恋はもっと良い恋がいい。


今日起きてもまだ脳裏にあいつの
笑顔が残っていた。
あいうと言うのは私の初恋であり幼馴染の
飯島一樹のこと。
私は一樹のことが好き
幼馴染ということもあって恋愛のフィルター的なのがかかっているとでも思いたかった。
でも、ずっと好き。
朝起きても、学校でも、寝る前も。
「もうやだ…」一樹のことを考えてると辛くなる

数ヶ月前、一樹はクラスのマドンナ的存在の人と付き合った。二人はキラキラしててすっごくお似合いだった。
一樹は凄くモテる。そんなこと分かってたのに
凄く辛かった。
< 1 / 10 >

この作品をシェア

pagetop