最後に咲いた花

柊先生。

どんよりした気持ちでいると朝のホームルームが始まった。
（ガラガラガラ）
そこには新人の先生がいた。
「こんにちは‼︎新しくこの学校に来た、
柊大志です！よろしくね！」

柊先生の笑顔はとても眩しくて、
俳優の人みたいだった。
（かっこいい……）
私はあの笑顔を見てそんな事を思ってしまった。
この時私は柊先生に恋をしてしまった。
一樹が好きだった頃とは、
少し違う胸の高鳴りだった。

その後は先生の自己紹介だった。
「先生ねー動物の動画見るの好きなんだよ〜
可愛い猫もいいけどライオンとかのが好きなんだよね〜」
初めは好感度でも稼ぎに来てるのかと思った。
でも、あの笑顔を見る度に本当に好きなんだということが分かった。
「後は…小説とかが好きかな〜。ファンタジーも良いけど恋愛ものとか？」
先生の自己紹介を聞くたびに胸が高鳴った。
好きなものも、考えてる事も少し似ているように感じてしまって、何か運命を知ったような気がした。
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