最後に咲いた花
これはチャンスだ、あや!
そう心の中で自分を応援した。
「柊先生ってなんの本を読んでるんですか?」
「えーっと、最近映画化した奴の小説だな!」
そういうとまたあの笑顔をみせた。
「それって、『君夢』ですよね?あれ凄くロマンチックで良いですよね‼︎」
「そうだな〜。恋愛の悲しい系ってあんまり見なかったんだけど『君夢』だけは読めるんだよな」
そうして放課後は先生と話して過ごすことができた。
「あやさんって意外と面白いんだな〜」
先生の話し方は少し変で敬語とタメ語が混じっていた。
「先生、タメ語でいいですよ」
「あはは…新任だからどうすればいいのか分かんないんだよね」
先生と会って話していると凄くドキドキするけど凄く楽しい…。
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