モテ王子とのルームシェア、お断りします

ヤキモチ

「渚ー!おはよ」


…え?


この声って。


少し高くて曇りのない可愛い声が玄関先から聞こえる。



「萌果、なんでここに…」



そりゃそうなるよ。



だって普通、平日の朝に押しかけてきたら驚かない方が無理あるじゃん。



「渚と一緒に登校したいと思ってさ!!」



「なんでお前住所知ってんの?」



「渚のお母さんに教えてもらったー」



そう、2人は幼なじみみたいな関係。



厳密には、違うみたいだけど。
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