モテ王子とのルームシェア、お断りします
「なんでもないからっ!!」



気持ちがぐちゃぐちゃしてしまって叫ぶように渚くんに言いつけてしまった。



大体、元凶は渚くんなんだから。



今は渚くんと距離を置きたい。



そう思って大きな声を上げてしまった。



「…ごめん」



小さな呟きを漏らす。



渚くんは私は普段大きな声をあげないから驚いて固まってる。



びっくりさせちゃったな…、反省。



「玲衣先輩っ!」



気まずい空気は柊弥くんによってかき消された。
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