モテ王子とのルームシェア、お断りします
「じゃ、気をつけて」



午後6時半、お別れの時間だ。



「ありがとね、誘ってくれて」



「いや、こちらこそ。奢ってもらっちゃってすいません」



「全然!じゃあまた学校で」



「はい、八雲先輩と仲良くしてください」



フラレたのにいつも通りに接してくれる。



私がふったことを考えないようにしてくれてるんだ。



やっぱり柊弥くんは最強の後輩。



いっつも私のこと気遣ってくれるし、優しいし。



私は徒歩、柊弥くんは電車なのでカフェの前で別れ、お互い家に帰った。
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