モテ王子とのルームシェア、お断りします
絶対、1個は取ってみせる!



そのまま敵の騎馬に突っ込み、あとは私が帽子を取れるかにかかった。



「玲衣ちゃん頑張れ!」



下で、私の体勢を必死に支えてくれている。



両手を組み、押し合いながら相手の帽子を取ろうと頑張る。



今だっ!



相手の押す力が少し弱くなったその一瞬を見逃さなかった。



さっと横から相手の帽子をすくう。



「とれたっ!!」



私の手の中にはちゃんと帽子が握られている。
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